老朋友と紅い大陸

私が、中国大連市へ初めて出張したのは1989年2月であった。あいにくその年6月4日に第二次天安門事件が勃発し、約二ヶ月日本で待機した。8月から再度、出張を開始し、結果的には1992年1月から大連の合弁生産公司のシステムを完成させ稼動させた。 同時に、1991年8月に新規合弁公司の設立許可が下り、1991年12月1日に大連市の合弁会社に赴任した。中国に赴任してから1996年5月末まで中国勤務を経験し、さらにこれから大躍進させる計画を中国人スタッフと話し合っていたが、サラリーマンの宿命か嫌々ながら交替で帰国せざるを得なかった。 しかし、日本帰国後も自分の胸中にある中国への執念が消えず、2003年3月末でサラリーマンを卒業し、会社設立してから再度、本格的に中国・中国人との付き合いを再開した。
 これがきっかけで私の体験記録が後世の中国滞在する人々にとって参考のなればと思い、やっと私と中国に関するドキュメンタリーを作成することにしたのである。
 私と中国の関係は、くどいようだが1989年2月から始まり今年2015年で26年目の付合いになる。この随筆「老朋友と紅い大陸」で私、日本人が見た現実、思ったこと、おもしろおかし、仕事を通じてのバトル合戦、大陸や中国人気質を見習うべし事柄等を含め朋友が好朋友、老朋友になっていく関係と中国の現実や、関連する中国事情も交え紹介していくことにする。 尚、中国に関連する記事サイトは、紹介編や自分の回想録、旅行など多くあるが、人それぞれの思いがあるので読者の意見はそれぞれ異なるはずである。
テーマはサブタイトル別に構成しています。
第1部 「出会いから老朋友へ」
第2部 「紅い大陸」 中国はどこへ向かうのか?